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転倒事故 上海閥解体のきっかけに?

2015年01月07日

 

【新唐人2015年1月7日】上海の外灘(バンド)で起きた転倒事故に対して、当局は今なお明確な説明をしていないうえ、乱暴な態度が目立つため、遺族の怒りが爆発しています。また先日、地元メディアは、28年前に上海で起きた大規模な転倒事故を取り上げ、当時の上海の指導者が江沢民だと指摘しました。この事故は、上海閥の解体のきっかけになるのでしょうか。

 

「撮ってくれ!報道してくれたか?全部のテレビ局よ」

 

上海の外灘で起きた転倒事故から1週間経ちましたが、当局は対応が遅すぎると批判を浴びています。一方、事故後の情報封鎖は迅速で徹底していました。

 

米コロンビア大学 李天笑政治学博士

「上海は警察化された都市です。監視が厳しく、1平米に300以上の監視カメラがあります。外灘の人の流れは手に取るように分かります。30万人が集まった時、彼らは無関心だったのは異常だと思います」

 

上海市のトップ、韓正(かん せい)と上海市長、楊雄(よう ゆう)の引責辞任を求める声が上がっていますが、中国で事件や事故が起こった場合、これまでしばしば、地位の低い官僚が身代わりになってきました。

 

2010年、上海市静安区では58人が死亡するマンション火災が起きました。当時、副市長は重過失の記録が残っただけで、免職となったのは静安区の区長と副区長でした。しかしこの2人も、2年も経たないうちにひそかに復帰していました。

 

中国問題専門家 文昭

「責任の追及は非常に恣意的です。重大事故が起きても、メディアも各部門も監督の機能を果たせません。どの部門と誰を処罰するかは政府が密室で決めます」

 

しかし、今回の転倒事故は、反腐敗キャンペーンのさなかに起きました。今回の事故は、上海閥の汚職を追及するきっかけになるとの見方があります。

 

馬凱(ば がい)副総理は6日、上海の転倒事故について、社会に極めて悪い影響をもたらしたと批判し、国家観光局の杜一力(と いちりょく)副局長は5日、署名つきの文章を発表し、上海市政府は責任を取るべきだと指摘しました。

 

上海「東方ネット」の総裁は、1987年に66人が死亡した転倒事故に触れ、当時の上海のトップは江沢民だったこと指摘しました。

 

文昭

「当局も世論もある種、暗示しています。習近平は12月29日、党内に派閥は不要と述べましたが、最も実力のある派閥は上海閥です」

 

とはいえ、どの階級の官僚が辞任しようと、亡くなった命は戻りません。慟哭(どうこく)する遺族のかたわらで、人々はこのような惨劇が二度と起きないよう、願っていました。

 

新唐人テレビがお伝えしました。

http://www.ntdtv.com/xtr/b5/2015/01/07/a1166955.html(中国語)

(翻訳/河合 ナレーター/村上 映像編集/李)

 

 

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